2016/05/04
足元の草花たち。
家の庭は、鳥や風が運んでくる種から芽を出した草が花を咲かせます。それは雑草と呼ばれて、昔は色んなところに、たくさん繁殖をしていだけど、今では、あまり姿を見ないものもあり……。
それが寂しくて、懐かしくて、いくつかは大事に残しています。

「つぼスミレ」

「ナガバノスミレサイシン」
草刈りの時に抜かないように痛めないように、一番気をつけているのが、この菫。
今年はこぼれ種からの発芽が多く、かなり株を増やしてくれました

この愛らしい菫、「春の野に すみれ摘みにと 来し我そ 野をなつかしみ 一夜寝にける」という歌が万葉集にあるように、実は食べられるのです。
そして根の部分は煎じて服用すれば解毒薬にもなります。

「オオイヌノフグリ」
……なんでこんなに可愛い花がこんな名前なんだか

でも、別名に「瑠璃唐草」「天人唐草」「星の瞳」というのがあるらしいです。
これからは瑠璃唐草と呼ぼう


「カラスのえんどう」
エンドウの名前通り、小さな豆の入ったサヤをつけます。
もちろん食用になり、中国では「救荒野豌豆(「救荒」は飢饉のこと)」と呼ぶそうです。
薬効もあり、煎じて飲むと血行をよくするとか。

解説不要ですね~「タンポポ」です。
全草がふつーに食べられます。
また根の部分を乾かして粉にすると「タンポポ珈琲」になります。
薬効は「健胃」「胃痛」「消化促進」
また、昔は乳牛の乳の出をよくする為に、タンポポが使われたそうですから、ひょっとすると人間にも同じ効能があるかも……。

「ノアザミ(可愛い蜂さん付き

もちろん葉も根も食べられますよ~。
「山ごぼう」や「菊ごぼう」と言われるのは、だいたい、このアザミの根だそうです。

「ヒメジョオン」
以前は道の傍にたくさん咲いていたこの花も、あまり見なくなりました。

これもおいしく食べられます。
と、食べられるとばかり書いていると、なんだか危ない気もするので


「カタバミ」ハート型の葉がとってもかわいい草ですが「シュウ酸」を多く含む為食用には向きません。
でも「ゼニミガキ」の別名があるように、真鍮をこの葉で磨くとピカピカになるそうです~。
雑草と呼ばれる草達も、花はみんな可憐でかわいくて、そして色々な効能があったりするのですよね。
日常には食べないと思うけど、非常食用として覚えておくといいかも~

ちなみに今回参考にした、私の愛読書(?)は↓

野草の細かい解説から、料理の仕方、薬にする時の煎じ方、呑み方、山野草の活け方……果ては草花での遊び方まで載っているスゴイお役立ち本です~。

ということで、それでは、また~
