2019/06/27
堤未果さんの最新刊「日本が売られる」を読み始めました。
堤さんは以前の著書で、グローバル企業に乗っ取られ、ボロボロにされたアメリカの現状、そして政治とグローバル企業、世界経済が結びつき、それが世界を覇権してく恐ろしいカラクリ(構造悪)を膨大な資料と、地道な現場取材を元に書いています。
そして、今回のこの本には「日本という国土、そして日本の民が」アメリカのようにボロボロにされていきつつある現在の危険を書いています。
今、丁度モンサイトの除草剤の「ガン問題」が、ネットの一部で騒がれ、また「立憲」から立候補した須藤元気君の掲げた政治課題がこの農薬問題なので、そのあたりを、この本からブログに抜粋します。
日本の官僚のモンサイトへのフドぶりが凄い。
いや、もう、フドを超えて、売国奴かも。。。。
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【日本とアメリカは二人三脚でグリホサートは安全だ】
使っているうちにどんどん使用量の増えるグリホサートが人の健康に及ぼす影響について、やがてあちこちから疑問の声が出始める。わずかな量でも生き物の腸内細菌や神経系統、消化器や生殖器に、マイナスの影響があることがわかってきたのだ。
アメリカのソーク生物医学研究所のデービット・シューベルト博士は、グリホサートの蓄積が、ガンを含む多くの健康リスクをもたらすと警告を出した。
アルゼンチンでは、微量のグリホサートを使った実験で奇形の発生が確認され、グリホサートに汚染した地下水によって、周辺地域の住民にがんが平均の41倍発生、白血病や肝臓病、アレルギーなどの健康被害が報告されている。
オランダ、デンマーク、スリランカ、コロンビアはいち早く使用を禁止し、ヨーロッパでも反対の声が大きくなってく。
一方日米両政府は、この間ずっと二人三脚でグリホサートの危険性を否定し続け、製造元のモンサイト社は、健康被害を示す数々の報告は化学的根拠に乏しいと批判しながら、安全性を主張している。(ただし、その調査データは未公開だ)
中略
グリホサートに耐性を持つ雑草の出現については、さらに強力な除草剤「2、4-D」で枯らせば良いという結論になった。「2、4-D」はモンサイト社がベトナム戦争時代に製造していた枯葉剤の主成分で、これならグリホサートが効かなくなった雑草でも、間違いなく全滅させられる。
中略
2018年5月9日。厚労省の「農薬・動物用医薬品部会」は、除草剤「2、4-D」の残留基準を大きく緩めることを提案した。これによって小麦・大麦・ライ麦においては、今までの四倍、りんご、西洋梨、ジャガイモやレモンなど、その他、複数の農産物に対しても枯葉剤の使用量が今より増えることになる。
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軍事に拠らずに世界・他国(日本)を侵略する。
そういったグローバル企業のやり方が書かれています。
その犠牲となるのは社会的・経済的に弱い立場のものからです。

実はグロバの最大の犠牲となっていたのはアメリカ。
そして魅力的な資源を持った国々。
この本でアメリカの貧困の現実やリビアのカダフィ大佐の失脚の真実を読み、自分がマスコミの情報コントロールの中にいたことを知り呆然としました。

グリホについて他国が規制を厳しくする中、2017年12月に残留基準値を最大400倍緩和。
日本はグリホ使用量絶賛拡大中!

遺伝子組み換え作物は家畜の飼料などにも使われていますね。
グリホサートは、今までは体内に残留することはないと言われていましたが、それが事実ではないことが明らかになりました。
たとえ、グリホを直接に摂取することを避けても、食肉を通して、グリホサートを摂取することがあるのではないではないでしょうか。

堤さんの本やネットで知った、グロバと政治の結びつき、世界政治の構造を他で確認をしたくて読みました。
・・・・いや、ホント「トランプ」が当選してくれてよかった。
アメリカ国民が「トランプ」を当選させた理由がよく理解できます。