2011/03/26
休日の一番の楽しみは、ランチ作り。
キッチンの窓から、庭の花と、鳥たちを眺めつつ、のんびりお料理をするのは最高のストレス解消になります。
といっても、たいしたものは作ってませんが。(笑)

今日のメニューは、これ。お肉の変わりに、高野豆腐を使った、精進カツ?。
(でも、溶き衣に卵を使っているので、完全な精進ではありませんね(^_^;; )
味は…。うーん、お肉と比べて食べなければ、おいしい…かなぁ?(^_^;;
最近、とんかつが食べたいな~。という時には、この精進カツを作っています。
実は私、ここ、数年、他の方との食事、お付き合いなど、仕方のない場合を除いて、お肉を食べないことにしているのですね。
で、その、理由が下。

この箸袋に書かれている五観の偈(ごかんのげ)。
これは、仏教徒(おもに禅宗)が食事の前に唱える、お祈りのようなもの。
私は数年前から、これを食事の前にとなえるようになりました。
ところが、いつも、この最初の言葉。
「一つには功の多少を計り、彼の来処を量る。」
意味:今、目の前にある食事が出来上るまでの多くの手数を思い、その食材が如何にして自分の前に出されたかの経路に思いをはせます。食材となった他のいのちの犠牲の上に人間の命が成立していることを理解し感謝ます。
のくだりで、お肉を食べる時に、暗ーい、気分になってきちゃったのですよね。
食材となった、かつては、命のあった、牛や馬、鳥、豚の可愛い姿が頭に浮かび…。
あぁ。哺乳類はお母さんがおっぱいをあげて育てるんだよね…。
自分の子どもが、ただ食糧として、生まれて、殺されるって辛いだろうな…。
動物だって、生まれてきた以上、一瞬でも長く、生きていたかったろうに。
だいたいが、お肉が固くならない、若いウチに殺されちゃうんだよね…。
と、どんどん、想像(妄想か?)が広がり…。
(うん。私って、少しパラノイアの気があるかも、とは思います。(笑))
そして、その動物たちの姿が、一緒にご飯を食べているちゃま姫と重なり…。
あげく、自分の子供は際限なく可愛がるくせに、人の子供をとって喰う鬼子母神に自分が思えてきて…。
お肉を避けるようになりました…。
お肉、大、大、大好物~♪だったんですけど。
(あぁケンタッキーが食べたい…)
おそるべし、うさぎの可愛さ。
おそるべし、仏教。
気楽に足を突っ込むと、ホント、えらい目にあいます(笑)。
五観の偈
・ 一には功の多少を計り、彼の来処を量る。
・ 二には己が徳行の全欠を忖って供に応ず。
・ 三には心を防ぎ過を離るることは貪等を宗とす。
・ 四には正に良薬を事とすることは形枯を療ぜんが為なり。
・ 五には成道の為の故に今此の食を受く。
上分三宝。中分四恩。下及六道。皆同供養。
一口為断一切悪。二口為修一切善。
三口為度諸衆生。皆共成仏道。
合掌